日本ではニボルマブをはじめとする免疫チェックポイント阻害剤が臨床の現場で使用され、ヒト生体内でのがんに対する免疫応答の存在が実証されました。しかし、“がん治療薬として有効”であるのは約20〜30%と推計されており、がん微小環境の調節やバイオマーカーの開発、種々のがん治療法を組み合わせた複合療法としての展開など、創意工夫を凝らした次世代バイオセラピィの確立が喫緊の課題となっています。
本教育研修セミナーはがん免疫療法の実地臨床において不可欠な“がん免疫”の知識・技術を修得する場として、日本バイオセラピィ学会と日本がん免疫学会が合同して企画したものです。是非、多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。
開催概要
日 時:平成29年12月1日(金) 9:00〜11:35
会 場:ホテルグランヴェール岐山 3F 末広(第1会場)
プログラム
座長: | 有賀 淳 (東京女子医科大学 先端生命医科学研究所) 西村 泰治(熊本大学生命資源研究・支援センター) |
1. | がん免疫療法の歴史と現況 玉田 耕治(山口大学大学院医学系研究科 免疫学) |
2. | T細胞による抗腫瘍免疫応答の基礎 西村 泰治(熊本大学 生命資源研究・支援センター 西村プロジェクト研究室) |
3. | 免疫チェックポイント分子によるがん免疫抑制機構 垣見 和宏(東京大学医学部附属病院 免疫細胞治療学講座) |
4. | 免疫チェックポイント阻害剤の臨床 河野 浩二(福島県立医科大学 消化管外科) |
5. | 免疫チェックポイント阻害薬におけるバイオマーカー研究の現状 鈴木 弘行(福島県立医科大学 呼吸器外科) |
6. | がん免疫療法におけるPrecision Medicineの導入と展開 硲 彰一(山口大学 医学部 先端がん治療開発学) |